「とりあえず動くものを作って、使ってもらいながら直していく」――そんな身軽な開発スタイルがアジャイル開発です。その代表的なやり方がスクラム。この記事では、アジャイルの考え方からスクラムの役割・イベント・バックログまで、試験に出る形でまるごと整理します。
アジャイルって最近よく聞くやつだ!
でも結局なんなの?
ふわっとしてるんだよね。
ふふ、いい質問ね。
たとえるなら、料理を一品ずつ味見しながら作るスタイルよ。
フルコースを全部作り切ってから初めてお客さんに出すんじゃなくて、前菜ができたら出して感想を聞く。
そのやり方がアジャイルなの。
あ〜、ちょっとずつ出して反応を見るんですねぇ。
なんだか優しい感じがしますぅ。
対になるのが昔ながらのウォーターフォール開発ですね。
こちらは滝のように上流から下流へ一方向。
途中の手戻りが苦手です。
対してアジャイルは小さく作って何度も繰り返すので、変化に強いんです。
なるほど、フルコース一発勝負 vs 一品ずつ味見、ってことか!
分かりやすいじゃん。
その通りよ。
アジャイルの起点は2001年のアジャイルソフトウェア開発宣言。
4つの価値はこう。
『プロセスやツールよりも個人と対話』『包括的なドキュメントよりも動くソフトウェア』『契約交渉よりも顧客との協調』『計画に従うことよりも変化への対応』。
左より右を重視する、と覚えるといいわ。
補足すると、これは『左を捨てる』ではなく『左も価値があるが右をより重視する』という宣言です。
具体的なフレームワークとしてはスクラム、XP、リーンソフトウェア開発、カンバンなどがあります。
スクラムって…ラグビーのアレですかぁ?
みんなで組み合うやつぅ。
ふふ、語源はまさにそれ。
チームが一丸となってボールを前に進めるイメージね。
具体的には、スプリントと呼ぶ短い期間を区切って、その中で計画→開発→レビュー→振り返りをぐるぐる繰り返すの。
期間を区切るのが大事なんだ。
じゃあ毎日やるデイリースクラムってのも聞いたことある!
そうです。
デイリースクラムは15分程度で『昨日やったこと・今日やること・困っていること』を共有する場。
報告会ではなく、チームが自分たちで作戦を立て直す場、という位置づけが大切ですね。
スクラムの登場人物は3つの役割よ。
プロダクトオーナー、スクラムマスター、そして開発者。
POが『何を』、開発者が『どう作るか』を担うの。
スクラムマスターって…リーダーで命令する人なんですかぁ?
そこは勘違いされやすいところです。
スクラムマスターは命令する管理者ではなく、チームが働きやすいよう支える『支援役』。
困りごとを片付けたり、ルールを守る手助けをする縁の下の力持ちですね。
POとの役割の違いは試験でも狙われます。
作るものの一覧も2種類あるわ。
優先順位を付けた全機能のリストがプロダクトバックログ、その中から今回のスプリントでやる分を切り出したのがスプリントバックログよ。
あ、買い物リスト全体がプロダクトバックログで、今日カゴに入れる分がスプリントバックログってことか!
まさにそれです。
さらに各スプリントの終わりには2つの会議があります。
成果物をステークホルダーに見せて確認するスプリントレビューと、進め方そのものを振り返るレトロスペクティブ。
前者は『成果物』、後者は『プロセス』が対象、と区別すると混同しません。
レビューが作ったもの、レトロが作り方の振り返り…セットで覚えるといいんですねぇ。
その調子よ。
最後にXPも触れておくわね。
XPは技術寄りのプラクティスが特徴で、2人1組でコードを書くペアプログラミング、テストを先に書くテスト駆動開発、動作を変えずに中身を整えるリファクタリングなどが有名よ。
ペアプロいいじゃん!
一人だとサボっちゃうけど、二人なら続きそう!
マジでチームスポーツっぽいね。
ふふ、運動部らしい感想ね。
最後に整理すると――アジャイルは『小さく作って繰り返す』考え方。
スクラムはその代表で、3つの役割・スプリント・4つのイベント・2つのバックログがセット。
XPは技術プラクティス重視。
この骨組みを押さえれば試験は怖くないわ。
確認クイズ
スクラムにおいて、何を作るかを決め、プロダクトバックログの優先順位付けに責任を持つ役割はどれか。
- スクラムマスター
- プロダクトオーナー
- 開発者
- ステークホルダー
こたえを見る
正解: 2. プロダクトオーナー
正解はプロダクトオーナー。プロダクトバックログを管理し、優先順位を決めて価値の最大化に責任を持ちます。スクラムマスターはチームを支援する役割で優先順位は決めません。開発者は『どう作るか』を担う実装メンバー、ステークホルダーは成果に関心を持つ利害関係者で、いずれも優先順位の決定者ではありません。