DNS・DHCP

DNSの名前解決と階層・各種レコード、DHCPの自動配布とDORA、頻出攻撃までを会話で整理。

編集・検証: ITパスポートスタディ編集部 公式情報: IPA ITパスポート試験公式ページ 制作・検証方針

ブラウザに「www.google.com」と打つだけでサイトが開くのはなぜ? その裏で働く2人の名脇役がDNSとDHCPです。名前をIPアドレスに翻訳するDNSと、機器にIPアドレスを自動で配るDHCP。仕組みと頻出の攻撃まで、会話で一気に押さえましょう。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

ねえ先生、ブラウザに『www.google.com』って入れただけで、なんでちゃんとGoogleに繋がるの? あたしIPアドレスとか一個も知らないんだけど。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

いい疑問ね。
実はコンピュータ同士は名前じゃなくてIPアドレスっていう数字の住所で通信しているの。
だから途中で『名前→住所』の翻訳が必要なのよ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

その翻訳を担当するのがDNS。
ドメイン名を入力すると、対応するIPアドレスを教えてくれるの。

小夜川 ほのか(笑顔) 小夜川 ほのか

なるほどぉ…電話帳みたいな感じですかぁ? 名前で引くと番号が出てくる…

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

ふふ、まさにそれ。
インターネットの電話帳ね。
名前を引くと番号(IPアドレス)が返ってくる。
この変換を『名前解決』って呼ぶのよ。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

補足すると、DNSは世界中の1台で管理しているわけではなく、階層構造で分担しています。
ルートDNS→TLDサーバ→権威DNSサーバの順にたどって答えを見つけるんです。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

TLDってなに? また略語じゃん。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

TLDはドメインの一番右の部分です。
『google.com』なら『com』、『ipa.go.jp』なら『jp』。
住所でいう『国』みたいに、まず大きな区分から絞り込むイメージですね。

小夜川 ほのか(笑顔) 小夜川 ほのか

右から読んでいくんですねぇ。
なんだか逆さまで面白いですぅ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

そうそう、ドメインは右が大きい区分、左にいくほど細かくなるの。
それぞれのドメインにはDNSレコードという設定が登録されていて、用途ごとに種類が分かれているのよ。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

主なレコードは5つです。
AレコードはIPv4アドレス、AAAAレコードはIPv6アドレス、MXレコードはメールサーバ、CNAMEレコードは別名、TXTレコードは認証用テキスト。

星見 めい(普段) 星見 めい

覚え方ないの? 5つもあると混ざるんだけど。

蜂谷 まこと(笑顔) 蜂谷 まこと

数字の『4』がヒントになります。
Aレコードは『4』のIPv4、AAAAは『A4つ』でIPv6、と紐づけると忘れにくいですよ。
MXはMail eXchange、つまりメール用です。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

上手な覚え方ね。
さて、DNSが『名前を住所に翻訳する係』なら、もう一人の主役は『そもそも住所を配る係』。
それがDHCPよ。

小夜川 ほのか(普段) 小夜川 ほのか

うちのスマホ、Wi-Fiに繋ぐだけで勝手にネット使えますけど…あれってIPアドレス、誰が決めてるんですかぁ?

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

いい着眼点。
それを自動でやっているのがDHCP。
家庭ならルータがDHCPサーバになって、繋いだ端末に『IPアドレスはこれ、DNSサーバはここ、出口(ゲートウェイ)はここ』ってまとめて教えてくれるの。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

マジか。
じゃあDHCPがなかったら、スマホ繋ぐたびに自分で番号入力すんの? だるすぎじゃん。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

その通りで、台数が多いほど手作業は大変です。
だからDHCPで自動化します。
やり取りは4段階で、DISCOVER→OFFER→REQUEST→ACKと進みます。
頭文字をとって『DORA(ドラ)』と覚えます。

小夜川 ほのか(笑顔) 小夜川 ほのか

ドラ…探して(DISCOVER)、提案して(OFFER)、お願いして(REQUEST)、承認(ACK)…会話みたいで覚えやすいですぅ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

ふふ、いい整理ね。
便利な仕組みだけど、自動だからこそ悪用もされるの。
試験ではセキュリティの論点も狙われるわよ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

代表はDNSキャッシュポイズニング。
DNSにウソの対応表を覚えさせて、正しいアドレスを打ったのに偽サイトへ飛ばす攻撃よ。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

DHCP側ではDHCPスプーフィングがあります。
偽のDHCPサーバを紛れ込ませ、わざと攻撃者の経由先を『出口』として配り、通信を盗み見るんです。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

うわ、住所案内をハイジャックされる感じか…見た目は普通に繋がってるのがコワいね。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

そうなの。
だから最後に整理しましょう。
DNSは『名前⇔IPアドレスの翻訳』、DHCPは『IPアドレス等の自動配布』。
役割が逆にならないようにね。
混同しやすいNATやARPとの違いも一緒に押さえておくと完璧よ。

確認クイズ

ドメイン名からIPアドレスを調べる仕組み(名前解決)はどれか。

  1. DHCP
  2. DNS
  3. NAT
  4. ARP
こたえを見る

正解: 2. DNS

正解はDNS(Domain Name System)。ドメイン名(例: google.com)をIPアドレスに変換する名前解決の仕組みです。DHCPはIPアドレス等を端末へ自動配布する仕組み、NATはプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換する技術、ARPはIPアドレスからMACアドレスを求める仕組みで、いずれも役割が異なります。

小夜川ほのか、星見めいが水族館で大水槽を鑑賞を楽しむ様子

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