OSがデータを階層的に整理して保存する仕組みが「ファイルシステム」です。FAT32 / NTFS / ext4 などの規格の違い、ディレクトリとパス、アクセス権までをまとめて整理します。
ファイルシステムって、フォルダとファイルの並べ方のことですかぁ?
いい入り口ね。
もう少し正確に言うと、ファイルシステムは、ディスクのどこに何を置いて、どうやって取り出すかを決めるOSの仕組みなの。
本棚にラベルと目次があるから本がすぐ見つかる、あれと同じよ。
目次がなかったら、棚から本を1冊ずつ探すハメになるもんね。
マジで地獄じゃん。
補足すると、その目次にあたるのが管理領域です。
OSやディスクの種類ごとに目次の作り方が違っていて、それが規格の違いになります。
そう。
代表的な規格を並べておくわね。
Windows系はFAT32、exFAT、NTFS。
Linuxはext4、AppleはAPFSよ。
数が多くて覚えられなさそうですぅ……。
ふふ、対応OSで紐づければ大丈夫。
NTFSはWindows、ext4はLinux、APFSはAppleと、頭文字でセットにして覚えてみて。
FAT32とexFATはWindows生まれだけど、互換性が高くてUSBメモリやSDカードの初期フォーマットでよく使われるわ。
あ、でもFAT32って動画コピーしようとすると怒られるやつだ。
あれなんで?
FAT32は1ファイル最大4GBという制限があるからです。
高画質の動画は簡単に超えてしまいます。
そこを解消したのがexFATで、大容量ファイルもそのまま扱えます。
NTFSはさらに高機能で、大容量対応・権限管理・暗号化、それにジャーナリングを備えているわ。
ジャーナルって日記でしょ? それと壊れにくさがどうつながるわけ?
書き換える前に『今からこう変更します』とメモを残してから実行する仕組みです。
途中で電源が落ちてもメモを見て直せるので、ファイルが壊れにくくなります。
ext4やAPFSも同じ仕組みを持っています。
次は場所の指し示し方ね。
ディレクトリとファイルでできた階層をたどるとき、絶対パスと相対パスの2種類があるの。
絶対パスは住所をフルで書く感じ、相対パスは『ここから2つ隣』みたいな言い方ってことだよね?
その通りです。
記号も押さえましょう。
相対パスで使う ドット記法では、ドット2つが親ディレクトリ、ドット1つが現在地です。
カレントディレクトリが変われば、同じ相対パスでも指す先が変わる点が要注意です。
最後はファイルを守る仕組み。
アクセス権で、読取・書込・実行の許可を管理するの。
Linuxはchmodコマンドで設定し、Windowsはファイルのプロパティ(NTFSの権限)で制御するわ。
読取・書込・実行……みんなに全部許しちゃダメなんですかぁ?
ダメではないですが危険です。
誰でも書込・実行できると、ウイルスに書き換えられたり勝手に実行されたりします。
必要な人に必要な操作だけ許すのが安全の基本ですね。
なるほどね。
鍵は配りすぎるな、ってことか。
いい締めね。
整理すると、規格はOSとセット、FAT32は4GB制限・NTFSは多機能・ext4はLinux・APFSはApple。
場所の指定は絶対パスと相対パス、守りはアクセス権。
この3点を押さえれば試験は十分よ。
確認クイズ
現在のWindowsで標準的に用いられ、アクセス権の管理やジャーナリング機能を持つファイルシステムはどれか。
- FAT32
- exFAT
- NTFS
- ext4
こたえを見る
正解: 3. NTFS
正解はNTFSです。現在のWindowsの標準ファイルシステムで、大容量対応・アクセス権管理・暗号化・ジャーナリングに対応します。FAT32は古く1ファイル4GBの制限があり権限管理も持ちません。exFATはFAT32の4GB制限を解消した規格ですが主にメモリカード向けで、ジャーナリングは持ちません。ext4はLinux標準のファイルシステムです。