情報セキュリティ基礎 (CIA)

CIA三要素(機密性・完全性・可用性)を身近な例で整理し、対策・脅威・脆弱性・リスク・ISMS・CSIRT/SOCまで会話でわかりやすく解説。

編集・検証: ITパスポートスタディ編集部 公式情報: IPA ITパスポート試験公式ページ 制作・検証方針

情報セキュリティの土台となる3本柱「CIA」。機密性・完全性・可用性の意味と、それを守るしくみ、そして脅威・脆弱性・リスクの関係まで、会話でやさしく整理します。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

ねえ先生、セキュリティの『CIA』って、映画に出てくるアメリカのスパイ組織と関係あるの? マジで気になるんだけど。

紫垣 こはる 先生(笑い) 紫垣 こはる 先生

ふふ、まったくの別物よ。
情報セキュリティのCIAは、守るべき3つの性質の頭文字なの。
機密性・完全性・可用性。
英語の頭文字も『C・I・A』の順だからセットで覚えるといいわ。

小夜川 ほのか(しょんぼり) 小夜川 ほのか

きみつせい、かんぜんせい、かようせい…似てて、どれがどれだか混ざっちゃいそうですぅ。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

身近なたとえで分けると覚えやすいですよ。
学校の成績表で考えましょう。
他人に勝手に見られないのが機密性、点数を書き換えられないのが完全性、見たいときに取り出せるのが可用性です。

星見 めい(笑顔) 星見 めい

あー分かりやすいじゃん! 見られない・変えられない・使える、の3点セットね。
でも気持ちだけじゃ守れないよね。
どうやって守るの?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

対策が要素ごとに対応しています。
機密性は暗号化やアクセス制御、完全性はデジタル署名やハッシュ値、可用性はバックアップや冗長化で守ります。

小夜川 ほのか(あせる) 小夜川 ほのか

冗長化って…なんだか『余分』みたいで悪い言葉に聞こえますぅ。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

いい疑問ね。
冗長化はわざと予備を用意しておくこと。
サーバーを2台にしておけば、1台壊れてももう1台で動き続けられる。
だから可用性が上がるのよ。
部活で『控え選手がいると安心』なのと同じね。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

補足すると、この3要素に真正性・責任追跡性・否認防止・信頼性の4つを足して『7要素』とする考え方もあります。

小夜川 ほのか(うるうる) 小夜川 ほのか

ええっ、7つも覚えるんですかぁ…ほのか、パンクしちゃいますぅ。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

落ち着いて。
土台はあくまでCIAの3つよ。
残りは『なりすましを防ぐ』『誰がやったか追える』ような補強要素くらいの理解で十分。
3つを軸に覚えれば大丈夫。

星見 めい(普段) 星見 めい

ところで、そもそも何から守ってるわけ?

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

いい流れね。
そこで出てくるのが3つのキーワード。
脅威・脆弱性・リスクよ。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

関係は『脅威 × 脆弱性 = リスク』と覚えると整理できます。
たとえば泥棒(脅威)がいても、鍵が頑丈(脆弱性が小さい)なら被害(リスク)は小さくなります。

小夜川 ほのか(笑顔) 小夜川 ほのか

あっ、家のたとえなら分かりますぅ! 鍵をかけ忘れる『弱点』をなくせば、泥棒がいても安心なんですねぇ。

星見 めい(普段) 星見 めい

じゃあ会社は、これを誰がどう管理してるの? 社長が一人で見張ってるわけじゃないよね。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

ふふ、それは大変。
組織ではISMSという枠組みで、ルールを決めて運用・見直しを繰り返すの。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

運用の現場には専門組織も置きます。
事故対応の専門チームがCSIRT、24時間体制で監視する拠点がSOCです。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

SOCって寝ずの番で監視してるんだ。
マジ大変じゃん。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

そうやって守りを固めているのよ。
最後に整理ね。
守る目標がCIAの3要素、その対策が暗号化やバックアップ、守る相手が脅威・脆弱性・リスク、管理のしくみがISMSとCSIRT・SOC。
この流れで覚えれば全体像がつかめるわ。

確認クイズ

情報セキュリティの3要素 (CIA) のうち「完全性」に該当する説明はどれか。

  1. 許可された人だけが情報にアクセスできること
  2. 情報が改ざんされず、正確で一貫していること
  3. 必要なときにいつでも情報やシステムを利用できること
  4. 操作した人をあとから追跡して特定できること
こたえを見る

正解: 2. 情報が改ざんされず、正確で一貫していること

正解は2。完全性 (Integrity)は情報が改ざんされず正確である性質で、デジタル署名やハッシュ値で守ります。1は機密性、3は可用性の説明です。4は3要素ではなく、7要素に含まれる責任追跡性に当たります。

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