CMMI - 組織プロセス成熟度モデル

CMMIの5段階の中身と覚え方、SPICE・ITIL・PMBOK・ISO 9001との違いを会話で整理。

編集・検証: ITパスポートスタディ編集部 公式情報: IPA ITパスポート試験公式ページ 制作・検証方針

同じ会社でもプロジェクトによって品質がバラバラ…そんな状態から、どの案件でも安定して良い成果を出せる組織へ。CMMI は、その『開発のうまさ』を5段階で測るものさしです。5レベルの中身・覚え方・SPICE や他規格との違いまで、会話で整理します。

星見 めい(普段) 星見 めい

ソフトウェア開発の『うまさ』って、どうやって測るの? 速い人がいる、って話じゃないんだよね?

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

ふふ、いいところに気づいたわね。
個人の腕じゃなくて、組織のやり方そのものを測るのよ。

そのものさしが CMMI 。
日本語だと『能力成熟度モデル統合』。
組織のやり方がどれだけ成熟しているかを、レベル1〜5の5段階で評価するの。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

補足すると、CMMI は元々アメリカの SEI(ソフトウェア工学研究所)が作った CMM をいくつか統合・発展させたものです。
今は ISACA という団体が管轄しています。

小夜川 ほのか(普段) 小夜川 ほのか

成熟度…って、なんだかピンとこないですぅ。
それって何が成熟するんですかぁ?

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

たとえば料理を思い浮かべて。
レシピが頭の中だけで毎回味が変わる人もいれば、店全体でレシピを共有して誰が作っても同じ味になる店もあるでしょう?

星見 めい(笑い) 星見 めい

あー、後者のほうが『成熟した店』ってことか。
なるほどじゃん。

小夜川 ほのか(笑顔) 小夜川 ほのか

その『誰がやっても安定する仕組み』の度合いが成熟度なんですねぇ。
その5段階を教えてほしいですぅ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

そう、それを5段階にしたのが CMMI なのよ。
順番にいくわね。

レベル1 = 初期(場当たり的)
レベル2 = 管理された(プロジェクト単位で管理)
レベル3 = 定義された(組織標準が確立)
レベル4 = 定量的に管理された(数値で管理)
レベル5 = 最適化された(継続的改善が文化に)。

星見 めい(普段) 星見 めい

5個もあると混ざりそう…なんか覚え方ない?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

数字とキーワードを対で押さえると楽です。
1は『個人頼み』、2は『プロジェクト』、3は『組織』、4は『数値』、5は『改善』。
1→2→3は管理の範囲が個人→プロジェクト→組織へと広がり、4→5はそれを数値で測って改善していく、という流れですね。

小夜川 ほのか(笑顔) 小夜川 ほのか

範囲がだんだん広がって、最後に数字で回していく…って覚えればいいんですねぇ。

星見 めい(普段) 星見 めい

ところでさ、レベルが上がると具体的に何が嬉しいの?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

レベルが上がるほど、予測可能性と再現性が高まります。
特にレベル4以上では、品質・コスト・スケジュールを数値で予測できるようになるんです。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

たとえば『この規模なら不具合は何件くらい出る』と数字で言える状態ね。
勘や根性じゃなく、データで約束できる組織ということよ。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

マジか、それは発注する側も安心だわ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

そうなの。
だから海外案件、特に米国系では『CMMI レベル3以上』を入札の条件にすることも多いの。
レベルが取引のパスポートになるわけよ。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

似た評価モデルもあります。
代表が SPICE(ISO/IEC 15504)。
CMMI と並ぶプロセス評価モデルですが、ITパスポートでの出題頻度は CMMI のほうが高めです。

星見 めい(普段) 星見 めい

じゃあ ITIL とか PMBOK とも仲間なの? なんか全部アルファベットで区別つかないんだけど。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

目的がそれぞれ違うのよ。
CMMIは組織の開発プロセスの成熟度、ITIL は IT サービスの運用、PMBOK は個々のプロジェクト管理、ISO 9001 は品質マネジメントの仕組み。

どれも『良いものづくり・運用』を目指す点は同じ。
でも測る対象が違うの。
CMMI は『組織のやり方がどれだけ育っているか』を見る、ここが他と決定的に違うところよ。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

補足すると、近年はアジャイル開発の広がりに合わせて CMMI V2.0 が登場し、アジャイル前提の評価にも対応しています。
古い『重厚な開発専用』というイメージは更新されていますね。

小夜川 ほのか(しょんぼり) 小夜川 ほのか

成熟度を上げる道のりって、なんだか長そうですぅ…。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

ふふ、確かに一足飛びには上がらないわ。
でもレベル1から3に進むだけでも組織は大きく変わるの。

最後に整理するわね。
CMMI は組織のプロセス成熟度を測るものさしで5段階。
1=場当たり、3=組織標準、5=継続改善が文化。
レベル4以上で数値による予測管理ができる。
似た規格は SPICE、目的の違いで ITIL・PMBOK・ISO 9001 と区別する。
ここまで押さえると試験対策の基礎になるわ。

確認クイズ

CMMI の5レベルのうち、組織全体の標準プロセスが確立され、すべてのプロジェクトでそれが使われている段階はどれか。

  1. レベル1(初期)
  2. レベル2(管理された)
  3. レベル3(定義された)
  4. レベル5(最適化された)
こたえを見る

正解: 3. レベル3(定義された)

レベル3(定義された)は、組織全体の標準プロセスが確立され、各プロジェクトがそれに従う段階です。レベル1は場当たり的、レベル2はプロジェクト単位での管理にとどまり組織標準はまだありません。レベル5は数値データに基づく継続的改善が文化として定着した最上位です。

紫垣こはる先生、小夜川ほのかがグラウンドでサッカー練習を楽しむ様子

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