品質マネジメントの代表的な改善サイクル PDCA・OODA と、現場で使う QC7つ道具・新QC7つ道具を、対比と具体例で整理します。試験では「どの図がどの目的か」「PDCA と OODA の違い」がよく問われます。
品質マネジメントって工場とか製造業のイメージなんだけど、IT でも使うの?
いい問いね。
むしろ IT こそ出番が多いのよ。
品質マネジメントは、ソフト開発でもサービス運用でも、組織運営でも土台になる考え方なの。
へぇ、バグを減らすとか、障害を減らすとかもそうなんだ?
そうですね。
その『良くし続ける』を回す仕組みがPDCAサイクルです。
Plan→Do→Check→Act の4ステップをぐるぐる回します。
提唱者にちなんで『デミングサイクル』とも呼ばれますね。
ぴーでぃーしーえー…ほのか、Check と Act の違いがよくわからないですぅ。
ふふ、いいところを突くわね。
Check は『結果を測って、計画とどれだけ差があるか確かめる』段階。
Act はその差をもとに『次はこう直そう』と手を打つ段階よ。
Check が健康診断、Act が治療や生活改善、と思うと近いわ。
あぁ、測るだけじゃダメで、直すところまでで一周なんですねぇ。
似た名前で OODA ってのも聞いたことある。
あれは何が違うの?
OODAループは、もともと戦闘機パイロット向けに生まれた高速の意思決定ループ。
じっくり計画を立てる前に、まず観察して状況を読み、即断即決で動くのが持ち味よ。
対比で覚えると楽です。
補足すると、PDCA は『計画ありきでじっくり改善』、OODA は『計画より先に観察して即対応』。
PDCA は P から、OODA は O から始まる、と頭文字で区別すると間違えにくいですね。
なるほど、落ち着いた改善が PDCA、瞬発力が OODA ってことね。
部活の試合中は完全に OODA だわ。
じゃあ QC7つ道具っていうのは、どんな道具なんですかぁ?
製造現場の品質改善で使う、数値データを分析する7つの定番ツールよ。
パレート図・特性要因図・ヒストグラム・散布図・管理図・チェックシート・層別 の7つね。
7つもあるとか、覚えられる気がしないんだけど。
語呂とかある?
丸暗記の語呂より、各図の『目的』とセットにすると残りますよ。
パレート図は重点しぼり込みで 80対20 の法則、特性要因図は原因の魚の骨、散布図は相関、管理図は工程監視。
図の形か用途のどちらかを思い出せれば芋づる式に出てきます。
魚の骨で特性要因図、っていうのはイメージしやすいですぅ。
その発展形が新QC7つ道具よ。
こっちは数値じゃなくて『言葉』を扱うのがポイント。
代表は親和図法(KJ法)・連関図法・系統図法・マトリックス図法・PDPC法・アローダイアグラム法・マトリックスデータ解析法の7つ。
対比で整理すると、QC7つ道具は『数値データ』、新QC7つ道具は『言語データ』。
アローダイアグラム法は作業の順序や日程を矢印で表す図で、PERT図とほぼ同じ考え方です。
試験ではこの数値か言語かの区別がよく狙われます。
数値か言葉か、で2グループに分けると一気にスッキリするじゃん。
国際的な仕組みも押さえておきましょう。
ISO 9001は QMS の国際規格で、『製品の良し悪し』ではなく『品質を保つ組織の仕組み』を認証するものです。
製品そのものじゃなくて、ちゃんと作る体制の方を認めるんですねぇ。
TQC とか TQM とかも見たことあるけど、これは何者?
TQCは会社全体で品質を良くする活動で、日本で大きく発展したの。
それを経営戦略のレベルまで広げたのがTQM。
現場の小集団でコツコツ改善するQCサークルも日本発の取り組みよ。
近年はシックスシグマも有名です。
100万回に3.4回 という極めて低い不良率を目指す、統計ベースの改善手法ですね。
整理しましょうね。
改善サイクルは『計画的なら PDCA、即応なら OODA』。
道具は『数値なら QC7つ道具、言葉なら新QC7つ道具』。
仕組みは ISO 9001、広げ方は TQC から TQM。
この4つの軸で覚えれば、品質マネジメントは怖くないわ。
軸で分けると、ごちゃごちゃしてたのが整理できました。
ありがとうございますぅ!
確認クイズ
QC7つ道具のうち、項目を発生頻度の多い順に並べた棒グラフと累積比率の折れ線を組み合わせ、重点的に取り組むべき課題を見つけるものはどれか。
- 特性要因図
- パレート図
- ヒストグラム
- 散布図
こたえを見る
正解: 2. パレート図
パレート図は項目を多い順に並べた棒グラフと累積折れ線で重点課題を絞り込みます (80:20の法則)。特性要因図は魚の骨図で原因を整理する図、ヒストグラムはデータのばらつき (分布) を見る図、散布図は2変数の相関を見る図なので誤りです。