「もっと早く」「もっとムダなく」を、勘や根性ではなく数字と理屈で実現する。それが業務改善の科学的手法であるORとIEです。レジの待ち時間や工場のムダ取りといった身近な話から、ITパスポートで問われる用語をまとめて押さえましょう。
OR・IEって何の略なの?
なんかRPGのアイテムっぽい名前じゃん!
ふふ、惜しいけど違うわ。
ORはOperations Research(オペレーションズリサーチ)、IEはIndustrial Engineering(インダストリアルエンジニアリング)。
どちらも『業務をよくするための科学』なのよ。
科学って言われると一気に難しそう…
ざっくり分けると覚えやすいですよ。
ORは『どう決めるか』を数字で考える頭脳派、IEは『どう動くか』を現場で改善する実践派、という対比です。
いい整理ね。
ORの代表例は線形計画法、在庫管理、それに待ち行列理論よ。
待ち行列…って、スーパーのレジの行列みたいなのぉ?
そのイメージでぴったりよ。
『お客さんが来るペース』と『1人をさばく時間』から、レジを何台開ければ行列が伸びないかを計算する。
それが待ち行列理論なの。
あー!
混んでる時間だけレジ増やすやつ、ちゃんと計算してたんだ。
マジか。
で、IEのほうは?
IEは工場や事務の作業を細かく分解して、ムリ・ムダ・ムラを取り除く手法です。
品質改善でよく使うのがQC7つ道具ですね。
中身は7つ。
パレート図、特性要因図、ヒストグラム、散布図、管理図、チェックシート、層別よ。
うぅ〜ん、7つもあるんですかぁ…ほのか、覚えきれるか心配ですぅ。
全部丸暗記しなくて大丈夫ですよ。
看板になるのは2つ。
特性要因図で『原因をあぶり出し』、パレート図で『どれから直すか優先順位をつける』、この流れだけ押さえれば十分です。
あ、パレート図は見たことある!
要は8:2の法則ってやつだよね?
そう、パレートの法則ね。
たとえばクレームの8割は2割の原因から起きる、だからその2割を直せば一番効く、という考え方です。
なるほどぉ。
少しの大事なところに集中すればいいんですねぇ。
ちょっと安心しましたぁ。
そのとおり。
それと混同しやすいのが新QC7つ道具。
こちらは言葉で集めた情報をまとめる道具で、代表が親和図と連関図よ。
区別のコツは『数か言葉か』です。
QC7つ道具は数値データ、新QC7つ道具は言語データ。
試験では『親和図はどっち?』のように引っかけてきます。
数字がQC、言葉が新QC…『新しいことは言葉で語る』って覚えとこ。
いい語呂ね。
最後に生産管理の用語もひとつ。
かんばん方式は、ムダな在庫を持たないジャストインタイムを実現する仕組みなのよ。
トヨタ発の手法が世界標準ってカッコよくない?
あたしも自分の練習メニュー、ムダ取りしてみよっかな。
ふふ、その発想がまさにIEよ。
要点を整理すると、ORは『数字で最適に決める』、IEは『現場のムダを減らす』。
そして品質改善の道具はQC7つ道具(数値)と新QC7つ道具(言語)。
この対比で覚えれば迷わないわ。
確認クイズ
QC7つ道具に含まれないものはどれか。
- パレート図
- 特性要因図
- 親和図
- 散布図
こたえを見る
正解: 3. 親和図
正解は親和図です。親和図は言語データを整理する『新QC7つ道具』に含まれます。QC7つ道具はパレート図・特性要因図・ヒストグラム・散布図・管理図・チェックシート・層別の7つで、主に数値データを扱う点が新QC7つ道具との違いです。よってパレート図・特性要因図・散布図はいずれもQC7つ道具に含まれます。