SLA・SLM - サービスレベル管理

SLA・SLO・SLM・サービスクレジット・OLA・UCの関係を、約束の決め方と守り方として整理。

編集・検証: ITパスポートスタディ編集部 公式情報: IPA ITパスポート試験公式ページ 制作・検証方針

「月980円のスマホ、つながらない日が続いたら困りますよね。じゃあ、どれくらいつながれば合格なの?」——その『約束のレベル』を文章にしたものがSLAです。クラウドや業務システムを契約するときの必須知識を、約束の決め方と守り方の両面から整理しましょう。

小夜川 ほのか(照れる) 小夜川 ほのか

先生ぇ、SLAってなんだか難しそうな名前ですぅ…。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

ふふ、名前ほど難しくないわよ。
お店で『ご注文から15分でお持ちします』って約束があると安心でしょう? あれのシステム版だと思えばいいの。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

正確に言うとSLAは、サービス提供者と利用者の間で『どの程度の品質を提供するか』を合意した文書です。

星見 めい(普段) 星見 めい

ふーん、つまり契約書みたいなもんじゃん。
でもさ、『品質』ってどう書くわけ? 『がんばります』とか?

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

それじゃ約束にならないわよね。
だから数字で書くの。
例えば『可用性99.9%以上』『平均応答1秒以内』『障害は24時間以内に復旧』みたいにね。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

その一つひとつの目標値をSLOと呼びます。
補足すると、SLOという数値目標を集めて一つの合意文書にまとめたものがSLA、という関係です。

小夜川 ほのか(びっくり) 小夜川 ほのか

あれぇ、SLAとSLOって別のものなのぉ? 同じだと思ってましたぁ。

星見 めい(笑い) 星見 めい

あー、SLOが『1個ずつの目標』で、SLAが『それを束ねた約束ごと全部』ってことか。
マジでまぎらわしいな!

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

そう、よく気づいたわね。
さっき出てきた『可用性99.9%』、これがどれくらいか想像つく?

小夜川 ほのか(普段) 小夜川 ほのか

うーん…99.9%ってほぼ100%だから、ほとんど止まらない感じですかぁ?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

イメージはそうですが、数字にすると意外と止まります。
年間でならすと、99.9%は約8.76時間、99.99%は約52分、99.999%は約5.26分の停止が許される計算です。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

マジか! ナインが1個増えるだけで、停止OKな時間が10分の1になるじゃん。
9の数=きびしさ、で覚えとこ。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

いい覚え方ね。
ここからが大事なところ。
SLAは『決めて終わり』じゃダメなの。
決めた約束をちゃんと守れているか、継続的に管理して改善する活動をSLMというのよ。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

SLMの流れはPDCAそのものです。
SLA達成状況をログや監査で監視し、結果をレポートにまとめ、未達なら原因を分析して対策を打つ。
そして定期的なレビュー会議で見直します。

小夜川 ほのか(しょんぼり) 小夜川 ほのか

もし約束を守れなかったら…どうなっちゃうんですかぁ?

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

そのためにサービスクレジットという仕組みがあるの。
SLAを下回ったら、提供者がお詫びに料金を割り引いたり返金したりするのよ。

星見 めい(笑顔) 星見 めい

おっ、約束破ったら値引きしてくれるんだ。
ちょっと安心じゃん。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

補足すると、クラウドのSLAも数値が公開されています。
各社の仮想サーバーは月間可用性99.9%〜99.99%程度を掲げ、未達分はサービスクレジットで補償する形が一般的です。

小夜川 ほのか(普段) 小夜川 ほのか

SLAって、お客さんとの約束だけなんですかぁ?

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

いい質問。
実はお客さん向けだけじゃないの。
社内チーム同士の約束をOLA、外部の委託先との契約をUCというのよ。

星見 めい(普段) 星見 めい

なるほど。
お客さんへの約束(SLA)を守るために、裏で社内(OLA)と外注先(UC)もちゃんと約束してる、って構造か。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

そのとおりです。
SLAを頂点に、OLAとUCが土台で支える三層構造、と整理すると覚えやすいですね。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

じゃあ最後にまとめるわね。
約束を文書にしたのがSLA、その中の数値目標がSLO、約束を守り続ける活動がSLM。
守れなかったらサービスクレジットで補償。
この4つの関係をセットで押さえれば完璧よ。

確認クイズ

サービス提供者と利用者が合意したサービス品質の水準を定めた文書はどれか。

  1. SLM
  2. SLA
  3. OLA
  4. サービスクレジット
こたえを見る

正解: 2. SLA

SLAは提供者と利用者で合意した品質水準の文書です。SLMはそのSLAを監視・改善する活動、OLAは社内チーム間の合意、サービスクレジットはSLA未達時の補償であり、いずれも文書名そのものではありません。

紫垣こはる先生、蜂谷まこと、小夜川ほのか、星見めいが雪だるま作りを楽しむ様子

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。