速度・容量・価格が異なる記憶装置を、うまく組み合わせて階層化したものが「メモリ階層」です。RAMとROMの違い、SRAMとDRAMの使い分けまで、身近なたとえで一気に整理します。
メモリって、パソコンの机の広さに例えられるんですよねぇ?
いい例えね。
その通りで、主記憶(メインメモリ)が作業机、補助記憶(ストレージ)が本棚にあたるのよ。
つまり、机が広いほど一度にいっぱい広げて作業できるってことじゃん!
そう。
だから主記憶が大きいと、たくさんのソフトを同時に快適に動かせるの。
でもね、記憶装置は一種類じゃないのよ。
補足すると、CPUに近い順にレジスタ→キャッシュメモリ→主記憶→補助記憶、という順で並びます。
これがメモリ階層ですね。
上にいくほど速くて、下にいくほど…遅い?
そうです。
上に行くほど高速だけど容量は小さく高価、下に行くほど低速だけど大容量で安価、という反比例の関係になっています。
覚え方は「速いものは小さくて高い、遅いものは大きくて安い」。
あと、CPUがいきなり主記憶を読むと遅いから、間にキャッシュメモリを挟んでよく使うデータを置いておくの。
これが速さの工夫よ。
なるほどぉ。
ところで、よく聞くRAMとROMって何が違うんですかぁ?
RAMは読み書き自由で、電源を切ると消える「揮発性」。
ROMは基本読み取り専用で、電源を切っても消えない「不揮発性」よ。
マジか。
RAMは消えるのに、ROMは残るんだ。
覚えにくいなぁ…
対比で覚えると楽ですよ。
RAMは作業中のメモ書き、だから電源オフで消える。
ROMは工場で書き込まれた説明書、だから消えない。
RAMが主記憶、ROMは起動プログラムなどに使われます。
メモは消えるけど、説明書は残る…わかりやすいですぅ!
そのRAMにも2種類あるの。
SRAMは高速・高価でキャッシュ向き、DRAMは安価・大容量で主記憶向きよ。
違いの理由は記憶の仕組みです。
SRAMはフリップフロップ回路で保持するので速い。
DRAMはコンデンサに電気をためて保持しますが、放っておくと電気が漏れるので、定期的に書き直す「リフレッシュ」が必要なんです。
Sはスピード(Speedy)で高速、Dはダイナミックでリフレッシュが要る…で覚えとこ!
じゃあROMの方には種類はないんですかぁ?
あります。
PROM(1回だけ書込)、EPROM(紫外線で消去)、EEPROM(電気で消去)、そして今主流のフラッシュメモリです。
フラッシュメモリって、ROMの仲間だったんですねぇ!
USBメモリの中身がそれなんですかぁ?
そうよ。
USBメモリやSDカード、SSDの中身がフラッシュメモリ。
だから電源を切っても消えないし、書き換えもできるの。
補助記憶っていうとHDDもあるよね。
SSDとどっちがいいの?
HDDは磁気ディスクを回して読むから、安くて大容量だけど遅くて衝撃に弱い。
SSDはフラッシュなので速くて静かで衝撃に強い。
価格はHDDの方が安いわ。
用途で選ぶのが正解ですね。
速さ重視ならSSD、大容量を安く確保したいならHDD、という使い分けです。
整理しましょうね。
記憶装置は速さ・容量・価格のトレードオフで階層化される。
RAMは揮発性で主記憶、ROMは不揮発性で起動用。
RAMはSRAM(速い)とDRAM(主記憶)、ROMの最新版がフラッシュメモリ。
ここまで押さえれば試験はバッチリよ。
ふふ。
確認クイズ
コンピュータの主記憶として使われ、電源を切ると記憶内容が消える揮発性の記憶装置はどれか。
- ROM
- HDD
- RAM
- SSD
こたえを見る
正解: 3. RAM
正解はRAM (Random Access Memory)。主記憶として使われる揮発性メモリで、電源を切ると内容が消えます。ROMは不揮発性の読取専用メモリで電源を切っても残ります。HDDとSSDは補助記憶装置で、どちらも不揮発性のため電源を切っても内容は保持されます。