経営戦略手法 - SWOT・PPM・3C分析

SWOT・3C・PPM・ファイブフォース・バリューチェーンなど定番の戦略フレームワークを、軸と分類に注目して整理。

編集・検証: ITパスポートスタディ編集部 公式情報: IPA ITパスポート試験公式ページ 制作・検証方針

会社が「これから何をするか」を決めるとき、思いつきで動くと失敗します。そこで使うのが、考えを整理するための型(フレームワーク)です。この記事ではSWOT分析・3C分析・PPMを中心に、ファイブフォースやバリューチェーンまで、ITパスポートで問われる定番の戦略フレームワークを会話で整理します。

星見 めい(笑顔) 星見 めい

経営戦略って、部活の試合の作戦と一緒じゃん?
相手の強いとこ避けて、こっちの得意で攻めるみたいな。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

ふふ、いい入り方ね。
発想はまさにそれよ。
ただ会社の場合は、頭の中だけで作戦を立てると抜け漏れが出るの。
だから決まった枠に当てはめて整理するの。
これをフレームワークと呼ぶわ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

まずは王道のSWOT分析。
強み(S)・弱み(W)・機会(O)・脅威(T)の4つのマスに書き出すのよ。

小夜川 ほのか(普段) 小夜川 ほのか

ええと…スウォット…?
強み弱みは自分のことだから分かるんですけど、機会と脅威って何が違うんですかぁ?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

そこがポイントですね。
整理すると、強み(S)と弱み(W)は自社の中の話、機会(O)と脅威(T)は自社の外、つまり世の中の動きです。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

補足すると、もう一本の軸もあって、強み(S)と機会(O)はプラス要因、弱み(W)と脅威(T)はマイナス要因。
内部か外部か、プラスかマイナスか、の2軸で4マスができるんです。

星見 めい(笑顔) 星見 めい

なるほど、マジか。
たとえば『うちは技術力が高い』が強みで、『少子化で客が減る』が脅威ってこと?

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

そのとおり。
少子化は自社では変えられない外の話で、しかも不利。
だから外部のマイナス、脅威に入るわね。
逆に『健康ブームが来た』なら外部のプラスで機会よ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

次は3C分析。
顧客・競合・自社の3つのCで市場を見るの。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

Cが3つだから3C。
じゃあChannel(チャネル)とか足したら4Cになったりする?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

気持ちは分かりますが、そこは引っかけ注意です。
マーケティングの4Cは別物で、Customer Value(顧客価値)・Cost(コスト)・Convenience(利便性)・Communication(意思疎通)の4つ。
3Cの『顧客・競合・自社』とはメンバーが全然違うので、混同しないでください。

小夜川 ほのか(びっくり) 小夜川 ほのか

わぁ、同じCでも中身が違うんですねぇ。
あぶないところでしたぁ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

そしてPPM、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントよ。
会社が複数の事業を持つとき、どこにお金をかけるか決めるための地図ね。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

軸が大事です。
縦が市場成長率、横が市場占有率。
この2軸で事業を4つのマスに分類します。

小夜川 ほのか(笑顔) 小夜川 ほのか

4つのマス、名前を教えてほしいですぅ!

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

高成長で高シェアが花形、低成長で高シェアが金のなる木、高成長で低シェアが問題児、低成長で低シェアが負け犬。
覚え方は『成長が高い上のマスはワクワク系(花形・問題児)、低い下のマスは落ち着き系(金のなる木・負け犬)』よ。

星見 めい(笑顔) 星見 めい

金のなる木いいじゃん!
成長してないのに高シェアだから、あんまり投資しなくても稼げるってことだよね?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

そうです。
成長が止まった市場はもう大きな投資が要らないので、シェアが高ければ現金がどんどん入る。
その現金を問題児に回して花形に育て、やがて市場が成熟したら次の金のなる木にする。
このお金の循環を考えるのがPPMの本質ですね。

小夜川 ほのか(しょんぼり) 小夜川 ほのか

じゃあ負け犬さんは…かわいそうですけど、撤退を考えるんですねぇ。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

そういうことね。
さらに余力があれば、業界の競争の激しさを5つの力で見るファイブフォース分析、社内のどの工程で価値が生まれているか調べるバリューチェーン分析も押さえておくといいわ。

小夜川 ほのか(うるうる) 小夜川 ほのか

うぅ〜ん…一気に出てきて、頭がいっぱいですぅ…

星見 めい(笑顔) 星見 めい

大丈夫だって!
『SWOTは4マス、3Cは3つのC、PPMは2軸4分類』って数で覚えればいけるじゃん。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

ふふ、めいちゃんの言うとおり。
最後に整理すると、内部と外部を仕分けるSWOT、顧客・競合・自社で市場を見る3C、成長率とシェアで投資を決めるPPM。
この3つはどれも『何を軸に分けているか』を覚えるのが攻略のコツよ。

確認クイズ

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)で、市場成長率は低いが市場占有率は高い事業の分類はどれか。

  1. 花形
  2. 金のなる木
  3. 問題児
  4. 負け犬
こたえを見る

正解: 2. 金のなる木

正解は金のなる木。低成長(これ以上の大きな投資が不要)かつ高シェア(売上が安定)なので、現金を生み出し他事業の投資原資になります。花形は高成長・高シェアで稼ぐが投資も必要、問題児は高成長・低シェアで育成判断が要る事業、負け犬は低成長・低シェアで撤退候補です。

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