ビジネスシステム - ERP・SCM・CRM

ERP・SCM・CRMの違いを『中・外・客』で直感整理。SFA・MAや銀行の勘定系まで具体例でわかりやすく解説。

編集・検証: ITパスポートスタディ編集部 公式情報: IPA ITパスポート試験公式ページ 制作・検証方針

企業の仕事は、たくさんの情報システムに支えられています。代表格がERP・SCM・CRM。名前は似ていますが、見ている場所がまるで違うのよ。この記事では、3つの「守備範囲」をたとえ話で直感的につかみ、SFA・MAや金融の勘定系まで一気に整理します。

社内の基幹業務を統合するERP

星見 めい(退屈) 星見 めい

会社ってさ、業務システムめっちゃ使ってるよね。
種類多すぎて、もう何が何だか…マジで区別つかないんだけど。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

ふふ、じゃあ今日はその交通整理をしましょう。
まずは会社の中で一番大きな存在、ERPからね。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

ERPは日本語で「企業資源計画」。
会計・人事・販売・在庫といった基幹業務を、1つのデータベースにまとめて管理する仕組みなのよ。

小夜川 ほのか(照れる) 小夜川 ほのか

1つにまとめる…って、どういうことですかぁ? なんだか想像がつかなくてぇ。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

そうね、たとえば販売部が「100個売れた」と入力すると、その瞬間に在庫が100減って、会計の売上にも自動で反映される。
部署ごとにバラバラの帳簿を持たない、というイメージよ。

星見 めい(笑い) 星見 めい

あー! 部活でいうと、会計係と備品係が同じノート見てる感じか。
在庫と売上がズレないってことね。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

いい例えですね。
補足すると、ERPの強みはまさにそこです。
全社で1つのデータを共有するので、リアルタイムに整合の取れた数字を扱える。
代表的な製品はドイツのSAP、米国のOracle、国内ではオービックのBiz∫などがあります。

社外まで供給の流れを最適化するSCM

小夜川 ほのか(普段) 小夜川 ほのか

なるほどぉ。
じゃあ次のSCMは、何を見るシステムなんですかぁ?

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

SCMは「サプライチェーン管理」。
サプライチェーンというのは、材料の調達→製造→物流→販売へと商品が流れていく一本の鎖のこと。
その鎖全体を、会社の壁を越えてまるごと最適化するのがSCMよ。

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

ポイントは『会社の壁を越えて』という部分です。
ERPが自社の中をまとめるのに対し、SCMは部品メーカーや配送業者など、社外まで含めて在庫や情報を共有します。
守備範囲が外向きなんですね。

星見 めい(笑顔) 星見 めい

なるほど、ERPは社内、SCMは社外まで。
で、SCMがうまくいくと何が嬉しいの?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

在庫の削減と、欠品の防止を両立できます。
あとリードタイムの短縮も。
トヨタの『必要なものを、必要なときに、必要なだけ』というジャストインタイムも、広い意味でのSCMの代表例です。

CRM・SFA・MAによる顧客対応

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

そして3つ目がCRM、顧客関係管理ね。
これは視線が完全に『お客さま側』を向いているの。

小夜川 ほのか(びっくり) 小夜川 ほのか

お客さま側ぁ? ERPやSCMとは、また違う方向を見てるんですねぇ。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

そう。
顧客情報・購買履歴・問い合わせ内容を一元管理して、『このお客さまには何を提案すべきか』を考える。
リピートしてもらって、一人のお客さまから生涯にわたって得られる利益、LTVを高めるのが狙いよ。

星見 めい(びっくり) 星見 めい

あ、それSalesforceってやつ? 名前だけ聞いたことある!

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

はい、SalesforceはCRMの代表格です。
混同しやすい仲間として、営業活動を見える化して効率を上げるSFA(営業支援)と、見込み客の育成を自動化するMA(マーケ自動化)も一緒に覚えておくと安心です。

星見 めい(退屈) 星見 めい

SFAとMA…どっちも横文字でこんがらがるんだけど。
違いって何なん?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

MAは『まだ買っていない見込み客を育てる』段階、SFAは『営業担当が商談を進める』段階、と時系列で分けると覚えやすいです。
MA→SFA→CRM(購入後のフォロー)という流れですね。

金融・医療・物流などの業界別システム

星見 めい(笑顔) 星見 めい

おお、流れで見ると一発じゃん! ところで金融とかのシステムって、なんか特別そうなイメージあるけど。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

鋭いわね。
銀行は大きく3つに分かれるの。
預金・為替・融資を扱う勘定系システム、経営判断のためにデータを分析する情報系システム、そして窓口やATMの営業店システムよ。

小夜川 ほのか(しょんぼり) 小夜川 ほのか

ATMが止まって使えなくなるニュース、たまに見ますぅ。
あれってどのシステムなんですかぁ?

蜂谷 まこと(普段) 蜂谷 まこと

それは勘定系システムの障害の典型例です。
お金の出し入れそのものを止めてしまうので社会的な影響が非常に大きく、銀行ITの心臓部と言えます。

紫垣 こはる 先生(普段) 紫垣 こはる 先生

業界ごとの専門システムも軽く押さえておきましょう。
医療のHIS(病院情報システム)、物流のWMS(倉庫管理)、製造現場のMES(製造実行)、お店のレジで売上を記録するPOSシステムなどね。

星見 めい(退屈) 星見 めい

結局さ、ITパスではどこまで詳しく出るの? 全部丸暗記はキツいんだけど…。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

安心して。
最重要はERP・SCM・CRMの違い。
あとは勘定系システムの位置付けと、POSやSFA・MAの意味がわかれば十分よ。

紫垣 こはる 先生(笑顔) 紫垣 こはる 先生

覚え方は『中・外・客』。
ERPは社内を統合、SCMは社外まで含めた供給の流れ、CRMはお客さま。
この3方向で頭に入れておけば、もう迷わないわ。

確認クイズ

調達から製造・物流・販売までの一連の流れ全体を最適化し、在庫の削減と欠品防止を両立することを目的としたシステムはどれか。

  1. ERP
  2. SCM
  3. CRM
  4. SFA
こたえを見る

正解: 2. SCM

正解はSCM(Supply Chain Management)。社外の取引先も含めた供給の流れ全体を最適化する。ERPは社内の基幹業務の統合、CRMは顧客関係の管理、SFAは営業活動の支援が目的であり、いずれも供給連鎖全体の最適化を主目的とはしない。

紫垣こはる先生、小夜川ほのかが桜並木をお散歩を楽しむ様子

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